残念スイーツパラダイス

スコーンはなぜ型でぬく? 手で成形と型ぬきで仕上がり比較

失敗は成功の母。残念は明日への灯。何事も楽しんで挑むことを、心するべし。今日も愉快に、残念スイーツパラダイスである。

 紅茶に合うおやつのスコーン。以前、作ってみたところ、自宅でけっこう簡単にできることがわかったので、再挑戦。長女が正月帰省しているので、おやじの手作り菓子を持たせて帰そうという狙いも兼ねて、作ってみた。

 スコーンのレシピを調べると、生地を伸ばした後に型で抜くという作り方が多い。それならと、型抜きと手で成形した場合の仕上がりの違いを実験してみる。残念スイーツとなるか否か。

 まずは、手で成形バージョン。干し柿が抹茶に合うということが干し柿研究で分かったことだし、ここでは生地に抹茶を入れ、干し柿も練りこんだ。

 型で抜かずに、手で形作った。きれいに整えず、あえてラフに。

 焼いたところ、このように。全体に、つるりと滑らかな仕上がり。

 別の角度から。わざとラフに成形したので、ところどころで割れ目が出現。この割れ目を狙って割ってみる。

 これでも十分、適度に割ることができる。

 こうして生クリームをはさんだり、ジャムを付けたりして食べられればOK。小さめに作ったこともあり、見た目はかなり残念だが、とりあえずおいしく食べられるぞ。

 続いて、型抜き成形バージョン。次女がクリスマスにロールケーキを作った余りを活用、ココアパウダーを混ぜた。

 型で抜いた場合の、断面に注目。

押し付けて切り取るため断面が粗くなるわけだ。焼いてみる。

 焼いて膨らむと断面の粗さが拡張され、このように。

 どうぞ割って食べてください、というようなルックスになる。

 型抜きでも手で成形でも、割って食べる食べ方に大きな影響はなし。作り手の気分と、仕上がりのイメージ次第で選択すれば、それでOK。自分は、手で成形してラフにやった方が、手作り感があってよいと感じた。ただ、もう少々大ぶりに作った方が食欲をそそるビジュアルになりそう。おやじの残念スイーツパラダイス、懲りずに次もがんばるぞー。

改めて比較。側面の仕上がりの違いがこのように。

出来上がったスコーンは半分ほど、女子大生の長女に持たせてやった。東京のアパートで、おやつにお食べ。

スイーツ作り、面白い。きっと、おっさんず道楽の新ジャンルになるに違いない。