おやじの残念パン

インフルエンザ&がん予防で中華まん作り? 捨てちゃイカン! 長ネギのヌルヌルくん

失敗は成功の母。残念は明日への灯。人生、臆することなく楽しんで挑むべし。残念な結果でも恥じることなし。今日も残念パンに挑戦だ

 専業農家のN沢くんから大量にもらった、今が旬の長ネギ・やわ肌ネギ。新鮮なネギは香りが格別なので、おいしいうちに味わいたい。レシピ本を漁ってみる。どうやら中華まんは簡単に作れそうだ。いざ、挑戦。

インフルやガンの予防も期待できる?

 かも南蛮そばの南蛮とは長ネギを指し、江戸時代に渡来した南蛮人が健康のためにネギを好んで食べていたことに由来するとの説も。長ネギは風邪予防やのどの熱とりといった民間療法や、疲労回復食品として古くから用いられてきたほか、近頃ではガンの予防も期待できるという話も。また、青い葉の部分を切るとデロデロトロトロ出てくる甘ーいヌルは「フルクタン」という物質で、この時期に気を付けたいインフルエンザの予防になるとか。食べてうまい上に健康保持にもつながるのだがら、いうことなしだ。

 考えるに、 青い葉はつまり生長点で、植物が一生懸命に大きくなろうと頑張っている部分。だからこそ、健康成分にあふれているのに違いない。ここを食べずしてどこを食べるん? と言いたいところだが、スーパーなどでは切った状態で売られていることが多い。もったいないなぁ。うまいし、体にいいのに。そもそも、農協に納品するために、農家さんたちは葉っぱを切り落として箱詰めしていることを、N沢くんのネギ出荷の手伝いで知った。大事なお宝を、みすみす捨てているようなものだなぁ。

今回の狙い/長ネギの新鮮なヌルをジュワリと味わう

 そんな長ネギの健康効果を大いに期待しながら、中華まん作りである。うまくできたら、ありがたい名前を考案して売り出そうか。長寿まん。人生百年まん。不老不死まん。

 新鮮な長ネギの最大の魅力は、噛むとジュワリと広がるヌルの甘みと香り。これを最大限に生かしたい。中華まんとして長ネギを閉じ込めて加熱し、アツアツに蒸しあげてジュワリと食べる作戦だ。

 これまでの料理経験で、長ネギのこの部分、葉っぱと白いボディーの境界あたりの二股、三股のところにヌルや甘み、香りが豊かに存在すると目星をつけている私。ここを狙い撃ちで具に採用してゆく。

 生地をこねて、具を詰め込んでいった。ネギの甘さとハーモニーを奏でるベストな相棒は、ベーコンだろう。今回は、ネギもベーコンも加熱せずにそのままくるんだ。

 蒸す。パンに比べると、けっこう簡単。

完成。初めてでも意外と簡単。中華まん、ホームメイドでもいい感じに作れますねー。

 さあ、割ってみよう。んー?

 意外と、ジュワリの手ごたえ少なめ。ベーコンもいまひとつ冴えない感じ…。うむ、反省・考察だ。

残念、もっとヌルを! 反省&課題/大きく作ってたっぷり詰める

残念ポイント/ヌルがジュワリと来なかった、残念! 

なぜそうなった?

一個あたりの具の量が不足だった?そもそもサイズが小ぶり、ヤマザキや井村屋の肉まんのボリュームの半分くらいに作ったので、迫力に欠けた点は否めない。

また、ネギもベーコンも加熱せずにくるんだことも影響があったかも。じわじわ蒸すより素早い加熱の方がネギのヌルはおいしくなるのかも。

反省&課題/大ぶりに作って具はたっぷりと、ネギとベーコンは焼いてからくるむ

これはおまけで作った中華まんじゅう。いつも空腹のJK・次女がおやつにぱくぱく平らげました。