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県外転職は給付金をもらえる?なぜか教えてくれるハローワーク職員が少ない広域求職活動費、移転費

新型コロナウイルスの影響でテレワークを経験し、都会生活に疑問を持つ、あるいはまた、東京一極集中のありように違和感を覚える。そんなことから、地方移住、または地方への転職を考えている人が増えているとか。

 遠距離への転職をする場合、求職活動や移転で費用の給付が受けられるのは、あまり知られていないかも???

 さて、コロナ騒動とは関係なく、この春、新潟から関西に転職で引っ越した私、五十郎。関西まで行って面接し、採用に至って新潟から引っ越したわけであるが、求職、面接から就職まで、ハローワークを通して行ったため、広域求職活動費、移転費を受給した。もしかしたら、この制度を知らずに転職している人が、実は多いのではないか?

この給付額、なかなかの額なので、遠慮したり面倒がったりせずに絶対に申請するべきである。

せっかく設けられている制度なのに、ハロワークの職員によっては相談時に全く言及しない場合が、私の経験では多くあった。求職者から質問があるとようやく対応する、というのが常態化しているのではないかと、勘繰ってしまったほど。

関西で職を探していた私の半年間のハローワーク求職活動の中で、職員の方から教えてくれたのはわずかに一回のみ。なぜだろう。給付金を出したくないので案内しないようにと、指導でもされているのだろうか?

離職後に行われるハローワークのガイダンス資料にもしっかり記述があるので、求職者の方もしっかり熟読するべし。(パンフは厚生労働省のHPでも公開されている)

給付を受けるには、現地までの距離など、いくつかの要件を満たす必要があるが、私の場合は新潟から大阪だっため特に問題なく、あっさりと給付を受けることができた。

まず、面接のための交通費・宿泊費。こちらは面接を受ける企業数の制限は特になく、複数回でもその都度、受給可能らしい。もっとも私は一回だけだったので、実際はどうなるのかわからないが。また、面接→内定後の「打ち合わせ」の場合は給付不可だった。これは不正も起こりうるので当然か。

実際に受けた給付金額は?

新潟市から大阪市までの鉄道費で40,500円、宿泊費が34,800円。鉄道費は、新潟の所轄ハローワークから面接地・大阪の所轄のハローワークまでで計算するとか。計算方法は不明。

また、私は実際には1泊しかしていないのだが、距離に応じて泊数が決められており、自動的に上記金額で決定された。

領収書は必要なし。面接先で署名捺印を得た証明書をハローワークに提出すればOK。業務の省力化だろうか。ともあれ、予想を上回る給付額で非常に助かった次第である。

また、採用後の引っ越し費用も多額になるが、申請すれば移転費が一定額支給される。移転する家族の人数によって支給額が変わるので、要注意。私の場合は単身だったが、もし家族も一緒なら10万円程度増額されたはず。ぜひ、ベストの道を選んでほしいところだ。

私の場合は地方から大阪への転職だったので制度の趣旨ともしかしたら異なるのかもしれない。都市への人口集中を緩和し、地方への人口移動を促す地方創生政策とも思わわれるが、人生百年時代、各人が様々な体験を重ね、時に地方・都市を行き来しながら人生を楽しむのが良いと考える。この給付金、せっかくのいい制度なのだから、じゃんじゃん利用するべきである。

広域求職活動費、移転費、その詳細は?

さて、ネットで検索しても、詳細情報はほとんど出てこないこの給付金。いったいどんな基準でどう判断・決定しているのか謎だったが、ハローワークの職員さんに聞くと「ウエブ公開しています」とのこと。もらった書類のコピーから再度検索、厚生労働省のHPで下記のPDFを見つけた。具体的に知りたい方はコチラをどうぞ。