「ネット検索の上位表示サイトって、どの記事もほぼ一緒だなぁ」と感じている私、五十郎が、ひと味違う新潟観光・レジャー情報を発信するべく挑むベテランレジャー・温泉シリーズの第二弾である。※第一弾はこちら。
今回はユネスコ世界ジオパークの日本最初の認定地、糸魚川。 NHK「ブラタモリ」が取り上げても何の不思議もない地である。間違いなくタモリも気になっているはず。むしろなぜ来ないか不思議。そんな 糸魚川市は、【凸凹温泉天国】だ。
凸凹温泉とは、地域の地形・風土・歴史が育んだご当地温泉(ご当地って、当たり前か)のことである。
新潟観光のスペシャリスト(自称)であり、新潟県の名湯、秘湯、穴場まで(多分)知り尽くした私、五十郎が提唱するレジャースタイルである。
ぜひ、全国有数の温泉どころであるわれらが新潟を、多くの方にたっぷり知っていただき、存分に楽しんいただければと存じます、何卒宜しくお願いいたします。
糸魚川の温泉は個性派ぞろい
なぜ糸魚川市の温泉が個性派ぞろいかというと、日本列島を東西に分断する糸魚川-静岡構造線、通称・糸静線が南北に走る地質に由来している、と思われる。
私の好物の地質、地形の話を投入する気満々ではあるが、 「はよ、温泉を教えよ」とのニーズの方が高そうなので、今回もそちらを先に。
それにしても「ブラタモリ」、なぜ糸魚川に来ない? 勝手に「お題」を考えるなら…
案1 糸魚川はいかにして温泉天国に?
案2 糸魚川は西日本と東日本の境目?
案3 盆栽イトイガワが世界が愛されるワケとは?
どれも、いけるぞー。
案2は、「昆虫大好き」養老孟司先生がゲストがいいなー。先生は、糸静線の境界と虫の分布の不思議を指摘しているし。糸魚川には固有種のカタツムリがいる(いた?)し。絶滅危惧種のトンボだっているぞ。東西の言葉・文化の境界や、カップ麺のどん兵衛の出汁パウダーの境界など、ネタは豊富だ。
案3は、私が大好きな盆栽の糸魚川真柏で攻められる。外国人に非常に人気が高いしね。インバウンド目線でドーンと、どうだ。
と、脱線、寄り道だらけの本サイトだが、まあいいか。誰に迷惑かけるわけじゃなし。
①ツルツル美人の湯 笹倉温泉 龍雲荘
さて、本題の温泉にもどす。まずは万人におすすめ出来る温泉から。
「笹倉温泉 龍雲荘」は、日帰り入浴施設を併設した旅館、というかホテル。トロリとした温泉で入浴後は肌がツルツルになる、女性に好まれそうないわゆる美人の湯だ。
アクセスも良好で、焼山という山の麓というか中腹というか、秘境感がある立地ながら、国道8号線から整備された県道を20分ほど、高速(北陸自動車道)糸魚川インターチェンジからは30分ほど。迷うことなくう快適に到着できるの、運転にストレスを感じることはないだろう。
露天風呂の陶器の浴槽には湯の花がたっぷりなので、温泉フリークはお見逃しなく。
また、飲泉許可を取得しているので源泉を味わうことも可能。胃腸の調子が良くなってかかりつけ医に驚かれた、という地元客もいるとのこと。つまり、湯治としても利用価値が高いのだ。
居合わせた他の入浴客の皆さんと話してみると糸魚川の人が多く、「ここの温泉が最高、ベスト」との声も多数。地域の人々に愛されているのも、いい湯の証である。
春に訪れるなら、花見と糸魚川の 祭り「天津神社 春季大祭(けんか祭り)」(こちらの私の記事もどうぞ)や「能生白山神社春季大祭 」の開催日を狙って宿泊するのがおすすめだ。
●笹倉温泉 龍雲荘 糸魚川市大平
②ゆで卵可能 ホテル國富アネックス
いわゆる化石海水系のしょっぱい湯でポカポカとあたたまる温泉を持つ、糸魚川温泉ホテル國富アネックス。高速(北陸自動車)糸魚川インターチェンジから近いので、湯めぐりの最初に立ち寄るのもOKだし、最後のお楽しみにするのも可能。
駐車場に作られた池に注目。県内で唯一の間欠泉が、ボコボコと噴き出ている。この派手な湯気からも分かる通り、かなり高温の温泉である。
源泉の温度は90度前後。ゆで卵だって作れる。で、私も作ってみたところ、本当にできた。今でもこの場所、あるだろうか? 訪れた際は高温なのでご注意を。また、火気厳禁なのでその点も注意。
③ぜいたくにかけ流し ホテル國富 翠泉閣
ドボドボとぜいたくに流れ出ている温泉は、毎分1500リットルの湧出とか。と豊富で新鮮な湯を、かけ流しで楽しめる宿だ。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉でクセがない湯なので、湯あたりの心配なくのんびりと浸かっていられる。
山間の宿で、露天風呂のネイチャー感がとても気持ちいいので、秘湯の風情を楽しみたいビジュアル派にもおすすめだ。
こちらもホテルながら、日帰り入浴可能。清潔感のある宿で快適に温泉を堪能したいという人にもおすすめである。
●ホテル國富 翠泉閣 糸魚川市大所
④全国からマニアが集う 蓮華温泉
野生気分を味わいたいアウトドア派には、断然ここ、白馬岳蓮華温泉ロッジの露天風呂だ。
温泉フリークなら、一度は行かねばならない場所である。
標高約1,500メートル、車ならロッジまでの山道をくねくねと運転する必要があるので、気構えがある程度必要。(冬季閉鎖あり、要注意)
日帰りならロッジで入浴料金を払い、整備された山道に4か所の露天というか野天の風呂が点在する。
最も人気が高い「仙気の湯」は、日本屈指の絶景露天風呂だろう。
車道も山道も決してワイルドではないので、悪天候でなければオッケーだろう。
あくまで野天なので屋根はないし脱衣スペースもなし。男女混浴である旨、若い娘さんは予めご注意を。
と、いろいろと但し書き付くのだが、心の準備さえ整えば、これほど気分爽快な温泉はない。自然との一体感をたっぷりとっくり味わえるとあって、全国から多数の温泉好きが訪れるスポットだ。
一生に一度は体験してみたい温泉。五十郎が最もおすすめする新潟温泉のひとつである。
温泉と地質の話は、改めて。
続く・・・
楽天トラベルでも予約可能、よろしかったらどうぞ。