グルテンフリーで健康増進とか、小麦粉は体に悪い、認知症を引き起こすとか、ヘルシー観点からすると何かと分が悪いパン。
しかし、東京工科大学が、ライ麦や小麦の外皮に多く含まれる「アルキルレゾルシノール」という成分が、『長生き遺伝子』と呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化させるという研究発表を行なっていた事実を知り、俄然、ライ麦パンに興味を抱くようになった今日この頃。
お気に入りのNHKの番組「ヒューマエンス」で、サーチュイン遺伝子をとりあげていたのを見た。栃木県の床屋で、90歳を過ぎたお婆ちゃんがまだ現役でカットしており、サーチュインとの関連性を紹介していたのだ。以来、強くインプットされているサーチュイン遺伝子である。ライ麦パン、積極的に探さねば。
ここ数ヶ月、ハード系の人気店を巡ってきた中で、バゲットが売り切れていた経験は頻繁にあったものの、そのような人気店でもライ麦パンは売れ残っていたケースがしばしば。パン好きの人と健康志向は、マッチしていないのだろうか？ もうすぐ60歳の私なぞは、味、美味しさよりも、「まず健康」である。ライ麦パンを自分でも作るし、売っている店を探すようになったのだが、ネットで検索してもあまり出てこない。
そういえば、「P&B」の主人が、ライ麦パンはオススメだけど人気はあまりないようなことを言っていたっけ。食べるなら、体に良さそうなものを思うのだけどねぇ。
そんななか見つけたのが、「HATSUTATSU」。中津駅の近くに構える店を訪れた。
購入したのはバゲット250円とライ麦パンのハーフ350円。あと、おいしそうだったので甘いパンも2つ。
女性店員さんによると、ライ麦パンはライ麦80％で、外皮にあしらっているのはヒマワリの種とのこと。ライ麦8割とは、見た目も密度が濃いですねと伝えると、「たっぷりずっしりしてます」との返事。また、酸味はあまり出ないように作っているとのこと。また、バゲットは全粒粉入りとも。聞くと一生懸命に教えてくれる、会話も楽しい店で好感触。こういう店、いいなぁ。リピートしたいパン屋さんだ。天神橋筋商店街にも店があるようなので、繁昌亭の落語の帰りに、寄ってみよっと。